時 空 堂

 布団に潜り込み、何も考えようにした。でも、どうしても思い出す・・・。

 思い出すだけで胃や腸がなんともいえない感覚になり、その度トイレに行きたくなった。

 でもそんなことしている時間が勿体無くて、目を閉じ必死に不快感を打ち消すように眠りへと逃げた。

 早く、早くこんなところから逃げ出したい。そのためにはいい子を演じなくてはいけない。

 誰にもばれてはいけないんだ・・・。
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