時 空 堂

 本来なら、ここで驚きの声でも出すんだろう。

 でも、何故だかあの人が消えたことが自然なことのように感じて、驚くことはなかった。ずっと昔から知っているような、しっくりくる不思議な感覚だった。

 ゆっくり考え込むこともないまま、勉強を再開した。明日ですべてが決まるんだから。
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