時 空 堂
「それも考えたんですけどね・・・。行けませんでした。なんか恥ずかしくて。それにあいつに何て言えばいいかわからなくて」
彼女は何も言わなかった。その代わり、話の続きを話せと言わんばかりに、床に正座した。長い白髪が床についていた。
「はぁ・・・。俺にとって最悪な出来事が起きたのは、あの店で、あなたに会う数日前のことです」
気分が悪い。彼女は黙ったままだ。
「犯されたんです。あいつに」
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