時 空 堂
「だいぶうなされていたけど、悪い夢でも見たか?体調がやばいか?」
心配そうに龍が私を覗き込む。私は何も言えなかった。
悪い映像を見た気がする・・・。だが、脳内に入っているはずの記憶が入っていない。
心臓がばくばくしている。
「薬買ってくるよ。風邪かな?頭痛ある?」
龍の冷たい右手が私のおでこを包む。
私は左右に首を振る。
「んー、若干熱いかな。とりあえずお粥出来てるからお粥食べてな。俺はひとっ走り薬局に行ってくるから」
「うん、ありがとう」