時 空 堂

「荷物ここで大丈夫?」

「はい、ありがとうございました。晩御飯出来上がっているので食べますか?」

「うん、お願いします」

 椅子に腰掛け、榊さんの作った晩御飯を食べ始めた。今日もおいしい。

「榊さんいいお嫁さんになるね」

「そうですか?相手を見つけなくちゃいけませんね」

 くすくすと笑いながら、袋から野菜を取り出し片付けていた。

「でもうち辞めないでね。このご飯食べれなくなるのは辛いや」

「ふふっ、私の婚期はまだ先になりそうですね」

 そんなことをゆっくり話しながら、晩御飯を食べた。
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