時 空 堂

 恭華とは、野球部で知り合った2歳下の女の子。なんだか気があってよく話すことが多かった。中学に進級してからもその関係は変わらなかった。居心地が良かった。

 そんな女の子はこの先きっといないと思う。そう思っていた。なのに、なんでだろう。刹那といることが居心地いいと思い始めていた。

 早くあの空間でゆっくりとお茶が飲みたい。刹那の優しい顔が見たい。早く、明日になればいいのに・・・。そう願いながら気がつくと眠りについていた。
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