時 空 堂

 目が覚めてからは、シャワーを浴び、いつものように準備をした。ごはんを食べている暇はない。

 いつもより少し早く時空堂へと向かった。無意識に早足になるのが自分でも分かる。

 時空堂に着く頃には少し息切れをしていた。

 呼吸を整え、時空堂の扉を握る。ぎぃっと音を立て、今日はすんなり開いた。

「おはよう。刹那?」

 気配がなく、少し覗き込むように中に入った。

「おはよう」

 少し間があいた後、暗闇の奥から刹那が現れた。
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