時 空 堂
「未来は決まっているの?」
「ある程度はね。あの時点でのあなたの未来は今脳に焼き付けられているものと決まっていた。仮に、あなたが高校生であの店に来ていたら、また違った未来だったかも知れないわね」
「そう、なんだ」
言っていることが理解しにくくて、少し適当に相槌を打った。とりあえず未来が決まっていたということだけは分かった。
脳に焼き付けられていく記憶は鮮明で事細かい。もし走馬灯が本当にあるのなら、こんな感じなのかもしれない。