時 空 堂

「あなたは声が出なくなったのね。私と居る間だけ話せるようにしたの、不便だから。それ以外では無理よ」

 私の願いを見透かしたように先に釘を打たれた。

「ねぇ、なんで体動かないのかな」

「それは、あなたの目で見て思い出しなさい」

 そう言って人差し指が伸びたあと、映像が流れ込むように始まった。
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