時 空 堂
 
 あっという間に進んでいく映像。少しすると、頭が痛くなってきた。

「お姉さん、ストップ。や、やめて」

「なに?」

「やめてっ」

 悲鳴にも似た声を発した自分に驚いた。

「ごめんなさい。なんか・・・、嫌」

「拒絶しているのね」

「拒絶?」

「そう。思い出したくないから思い出さないように脳が拒絶しているのよ」
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