時 空 堂

「おいおい、身内ですら信用できないなんてひどい言い草だな。俺のことも信用してないってことかよ」

 突っ込むように千賀の肩に手を置いた。

「当たり前でしょう?お母さんをこんなことにする奴が何言ってるのよ」

「おいおい、それはお前も共犯じゃねぇかよ」

 何?どういうこと?私をこんなことにしたって。この体が動かないのも、声が出ないのもこの子たちが原因だっていうの?

 動機が激しくなる。

「もう、お母さんのいるここでこんな話しなくていいじゃない。呼吸が荒くなってるわよ」

「おぉ、悪い悪い」
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