時 空 堂

「只今戻りました。花瓶これで良かったですかね?」

「いいよ、いいよ。それで」

「お義姉さんありがとう」

 直子さんの戻ってきた声がした。

 ゆっくりと顔を動かし、4人の方を見た。さっきとは違った空気が流れていた。なんとも言えない和やかな、さっきまでとは違う空気が。

 一体私の子供たちは何を言っていたの?聞きたくない、知りたくないのにもどかしさが消えない。

 お姉さんに相談したら助けてくれるだろうか。
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