時 空 堂

「兄さん、そんなこと言うけど、声の方は原因がわからないって言ってたんだから、もしかしたら出るようになるかもしれないのよ。全く、何であのタイミングで突き落としたりしたのよ」

「お前がそういう計画持ちかけてきたんじゃないか。まぁ、結果動けなくなったんだし、あの家は俺たちの自由に出来るってことだろう?本当なら、死んでもらうはずだったんだけどな。まっ、自分で階段踏み外したって言ったら誰も疑ってなかったし、このまま声さえ出なければ大丈夫だって」

「そんなこと言わないでよ。誰にもばれなかったらいいんだけど・・・。まぁ、哲矢にバレることなく借金が返せたら私はそれでいいのよ」

< 291 / 426 >

この作品をシェア

pagetop