時 空 堂
時空堂
「んーっ」
刹那がまた帰ってくるのが遅い。ここ最近、俺はここに毎日来ているが、刹那も同様、毎日消えている。
そして帰ってくるのが段々と遅くなっている気がする。
体調が悪いのが何か関係しているんだろうか。気になって落ち着けなかった。
しばらく、ぼーっとしていると、目の前にスゥーっと人影が浮かび上がってきた。
「あっ、刹」
名前を呼ぼうとしたその瞬間だった。刹那はその場に倒れ込んだ。
「刹那、刹那っ」
駆け寄りその場に座り込んで、刹那を抱き寄せるように座り込んだ。
「どうした?大丈夫か?刹那っ、返事してくれ」
か細い肩が弱りきったように小さく呼吸をしていた。
「糞っ、どうしたらいいんだよ。刹那っ」