時 空 堂
徐々にエスカレートしていく言動。生傷の絶えない私の体。
耐え切れなくなって何度も家から、・・・龍から逃げ出した。
その度見つかっては連れ戻され、また暴力。
「・・・ひっ、うぅ」
泣いて、泣いて、涙は枯れることなく、永遠と出た。
それを見ても、眉一つ動かさない龍。冷たい視線。狂気じみていた。
私の思い描いていた幸せな結婚生活なんて、微塵たりともなかった。
付き合っていた時の優しい龍は一体どこに行ったの?あれは偽者だったの?