時 空 堂
ゆっくりと箱を開け、中身を見た。
数々の写真、可愛らしい文字の手紙。何かのキャラクターのストラップ。ごちゃごちゃと色んなものが詰め込まれていた。
「・・・っ」
やっぱり見るのは辛い。胸がキューっと締め付けられる思いだった。
笑っている二人が写っている写真。
「・・・こんな顔して、笑えてたんだな、俺」
目を少し潤ませ、写真を眺めた。懐かしい思いとやるせない思いが入り混じり何とも言えない気持ちになった。
こんな風にもう一度笑うことが、俺に出来るんだろうか。
「・・・元気にしてるか?恭華」