時 空 堂
「違うよ。ピアスの存在は、正直し舞い込んだままで、記憶になくてさ。見つけてあったことを思い出したんだ。ただ、このピアスは俺の仮説に、信憑性を持たらした一つだよ」
「ほぅ」
「クロがこの前言った一言が引っ掛かったんだ」
そう言うとクロはまた瞳を大きく見開き、不思議そうにこっちを見た。
「何のことだ?」
「あの時だよ。刹那が倒れた時」
俺がそう言っても、クロは次の言葉を待つように何も言わなかった。
「関係のある者と居たら魂に戻る。そう言ったよね?」
「・・・さぁな。そう言ったか」
クロは目を細め、にやっと笑うようにこっちを見て惚けたように言った。
「惚けるの?まぁ、いいや。俺はさ、関係のある者って最初はここに出入りしている関係のある者ってことだと思ってた」