時 空 堂
┣彼女と俺
どれくらいの時間を待ったんだろう。
無音のこの空間に長時間いると、色んな感覚が狂ってきそうだ。
そんな時、コツンと音がし、はっと顔をあげた。
「・・・じゅ、ん?」
いつもの姿の刹那がそこに居た。少し驚いた表情だった。
「おかえり。具合は?」
「今は大丈夫。今日はどうしたの?」
「ごめん、もう来ないつもりだったんだけど、やっぱり刹那のことが気になって」
「・・・そう」
返答に困ったような顔でこっちを見ていた。
「刹那座って。少し話をしよう、時間があまりない」
「・・・そうね」
そう言うと、俺と対面になるように刹那は座った。