時 空 堂
「人の最後を・・・、死を見るのがいいの?」
刹那は少し目を丸くした。
「いいえ。いいわけではないわ。でも、これがここの仕事であって私の役目。拒否出来るものでもない」
「辛くは?」
「辛くないわ。だって業に報いを受けているだけだもの。来世に向けてすべてを白紙にしているだけ」
「・・・え、どういうこと?」
クロからの聞いた話となんだか違う気がする。問いかけると刹那は少し怪訝な顔をした。
「クロから何か聞いたんでしょう?」
「クロと話しはしたよ。でも俺は業の話なんて聞いてない。そもそも業ってどういうこと?」