時 空 堂
「私はあなたに絶対いくなと言ったわ」
「あぁ」
「あなたは私にいかないと言った。でも、あなたがいくというなら私は止めない。止める権利はないし、私は時空堂の者。ただ、今までの人たちの末路を見てから決めて欲しいの」
悲痛な面持ちの刹那。
「もし、クロがあなたをいかせたいだけだったら、あなたはあの人たちと同じ末路を迎えることになる。それだけは分かっていて」
「・・・あぁ。分かった」
俺の返答を聞いたあと、小さく深呼吸をした。そして、ゆっくりと腕をあげた。
「いい?」
「あぁ」
次の瞬間、刹那の指がピンと伸び、俺を指さした。そして目の前に、映像が映し出された。