時 空 堂
「刹那大丈夫か?顔色が少し悪い気がするんだけど」
「大丈夫。・・・ちょっと疲れただけだから。多分休めばすぐに治ると思うわ」
刹那は軽く頭に触れながらも、いつも通り振る舞っていた。
「早く横になれよ。休んだ方がいい」
「えぇ、そうね。ありがとう」
足取りがいつもより覚束ない。
「クロも奥の部屋で寝るって言ってたから、行ってみたら?」
「分かったわ。私もそうする」
「あぁ。ちゃんとゆっくりしろよ。じゃあ、俺帰るな」
刹那の横を通り過ぎ、俺は扉へと向かった。