時 空 堂
時空堂
翌日、お腹が空いて昼前に目が覚めた。
「ふぁーっ、腹減った」
ぐぅっと腹の虫がないた。目を擦りながら、食事を作るため、部屋を出てキッチンへと向かった。
――カチャッ、カチャ
何やら物音がする。
「・・・誰だ、泥棒か?」
小さく呟いたあと、警戒しながら、無意識に擦り足で歩く。
キッチンの近くになり、俺は大きな声で叫んだ。
「誰だっ?」
「潤さん?」
「あれ?この声は」
聞き覚えがある、馴染みのある女の人の声が返ってきた。