時 空 堂
俺達はある犯罪を計画していた。
過去に来たのはそれを阻止するため・・・。今の段階で篠原を阻止しても、きっと別の方法でまた繰り返される。今は傍観するしかない。
どれだけ虚しかっただろう。
どれだけ後悔しただろう。
時が経つにつれ、犯罪という重荷が、俺にのしかかってきた。
警察から隠れ、世間を気にして、気の休まる時間なんてない。
明るくなるはずだった未来は、俺にとっては色褪せた世界だった。
楽しかったのはほんの少しだけ。
忘れることなんて、出来なかった。