幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
「…光里、それ本気で言ってるのか?」
いっちゃんは半分呆れかえったような顔であたしを見た。
…あたし、何かしたっけ?と考え込みながらも言葉を続ける。
「だって、いっちゃんのこと好きな女の子いっぱいいるし」
「そうじゃなくて!!
本当に俺と光里の関係がバレてないって思ってるのかってこと」
あたしはいっちゃんの言葉に驚きの声を出してしまった。
いっちゃんが何を言いたいのかが理解出来ない。
「光里は気付いてないかもしれないけど…。
お前は確かに学校で俺と関わらないようにしてたことは分かる。
だけど、それは教室内だけだっただろ?
部活のときもかなり話してたし登下校も一緒だったから、相当天然な奴以外は俺たちが仲良しだってことは気付いてるだろ」
あたしはいっちゃんの言葉でハッとした。
…確かに、その通りだ。
「おまけにこの間の合宿では、俺たちが付き合い始めたことがサッカー部員全員にバレちゃったしな」
あたしは目が点になりながらも自分の行動を思い返してみた。
教室内以外では普通に話してたあたし。
部活での呼び方が「いっちゃん」だったあたし。
その他にも、思い当たる節がたくさん。
今さらだけど…あたしってバカ?
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