幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
「なんでこんな案出したの玲!」
「だっておもしろそうじゃん?
ま、話聞いてなかった光里が悪いんだし」
玲は手でピースを作ると、あたしに見せびらかしてきた。
…今回は玲にやられた気がする。
はあ…とため息をつくと、今度はいっちゃんと目が合った。
なんか…さっきの笑顔と違って怒ってない?
いっちゃんはあたしに向かって首を横に振ると、玲と共に自分の席に戻っていった。
…いっちゃん、どうしたんだろう。
気になるまま、あたしはたっちゃんとのお話を再開させた。
「でも、制服喫茶とか滅多に出来ないんだしいいじゃん」
「たっちゃんは男の子だからいいの!
女子は絶対にスカート短くさせられたりするもん!」
恥ずかしくて、考えるだけで顔が真っ赤になりそう。
「でも、光里なら似合うと思うけどな」
「絶対似合わない!
恥ずかしいよ…!!」
ううぅ…と声を絞ると、たっちゃんはすっかりやる気をなくしたあたしに笑いかけてきた。
.