幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
…………??
「そんなこと見れば分かるよ」
あたしは笑顔でいっちゃんを見た。
普通に男の子に見えるし。
いっちゃんは自分が女の子に見られるとでも思ったから、あたしにそんなこと聞いてきたのかなあ?
色々考えすぎてあたしが笑っていると、いっちゃんは意地悪な顔をしてあたしに言ってきた。
「光里も分かるだろ?
まったくの他人の男と女が一緒に暮らせば…どんなことが起こるくらいは」
―――ドン!!!!
あたしは思いっきり棚の角に足をぶつけてしまった。
「いっ……いっちゃん!?」
顔が真っ赤になっていくのが分かる。
あたしだって一応、高校生だから。
「じゃ、俺部屋の片付けあるから」
あたしが赤い顔を必死に隠していると、いっちゃんは部屋に行ってしまった。
あたし、とんでもないような人と同居するんことになっちゃったかも…。
あたしはいっちゃんが去っていった方向をずっと見つめていた。
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