幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



そして、時間は巡りめぐる。

気付けば、また新しい朝を迎えていた。



「よし!!行くか!!」



あたしは部屋を出て、学校に向かうために階段を降りる。




どうやら、玲が言っていた編入生とは、いっちゃんの事だったらしい。

という訳で、いっちゃんも今日からあたしと一緒の高校に通う。



いっちゃんは、昨日の爆弾発言から、あたしのことをニヤニヤしながら見てくるような気がしてならない。


そのせいだと思うけど、あたしもちょっとばかりは反応してしまうんだよね…。






―――ゴツンッッ!!!!


「痛ったああああーっ…!!」



頭に痛みを感じて、咄嗟に頭を手で覆う。

何かがあたしの頭を直撃したみたいだった。



とっさに後ろを見てみると、あたしの顔が引き攣った。




「いっちゃん…」



只今当たったのは、いっちゃんのげんこつらしい。

爽やかないっちゃんの笑顔が憎たらしくてならない。




「おい、ボーっとするなよ。

行くぞ、光里」



「うっうん…!!」



あたしはいっちゃんの後を追って、玄関を出た。




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