幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



いっちゃんママは泣くふりをしながらあたしの方をチラッと見た。

そして、一気に表情が明るくなった。



「そこにいる女の子って、もしかして光里ちゃん?」



「ああ…そうだけど」



あたしの代わりにいっちゃんが答えると、いっちゃんママはあたしに飛びついてきた。



「きゃっ…!!」



「光里ちゃんよね?

ほんと久しぶりっ!」



「えっと、お…お久しぶり、です」



パワフルないっちゃんママにあたしはタジタジ。



「ほんとかわいくなって!

うちの依知迷惑かけてない?

うちの子、ほんとにわがままだか――」



「母さん、光里困ってる」


タジタジになっているあたしに気付いたいっちゃんが、あたしといっちゃんママを引き離した。

…いっちゃん、ありがとう。



「あら、光里ちゃんごめんねっ!

依知、お父さんがあっちにいるから会ってきなさい」



「分かった。

光里、ここで待ってろよ?」



あたしが頷くといっちゃんは行ってしまった。


すると、いっちゃんママはあたしの頭に乗っかっているおだんごを触りながら呟いた。




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