幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
いっちゃんがこの教室にいると思うと、怖くて怖くて仕方が無い。
いつ変なことし出すか分かんないし。
家に帰ったら、ちゃんと言わないと!!
あたしは机の下で、握り拳を作った。
「どーかした?光里」
「たっちゃん!!」
青木達也。
隣の席のあたしの男友達。
笑顔がとっても人気な、このクラスのムードメーカー。
「まあ、光里のことなら俺はなんでもお見通しだけど」
「お見通してみなさいよ!
絶対たっちゃんには分かんないから!!」
あたしはたっちゃんに向かって、胸を張るように言った。
そんなあたしを見て、たっちゃんは小さな声で呟いた。
「…あの転校生のことだろ?」
「えっ……」
「で、二人の間に何か秘密があるとか」
「…………」
………たっちゃん、恐るべし。
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