幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
★達也side
俺は普通の高校生。
スカイラルの跡取りという事を除いては。
見えない未来。
決められた道標。
その事が大きなプレッシャーになり、俺は中学生の時に非行の道へと走ってしまった。
毎日夜遊びをして、酒を飲んで、タバコを吸う、そんな繰り返しの毎日。
そんな俺を見かねた両親は、「仕事が忙しい」という理由で、家政婦に俺の世話を押し付けた。
俺は、そんな愛されない家庭で育った。
そして、その家政婦の娘が、当時まだ中学生の宮本だった。
当時の俺は、宮本の母親となるべく関わらないようにしていた。
宮本の母親は、俺の両親に雇われてる身。
絶対に俺を縛るに決まっていると思っていたから。
そう思っていた俺の元に、宮本は突然やって来た。
今でもしっかり覚えている。
見慣れない俺の家に、戸惑いながらやって来た宮本の姿を。
どうやら宮本は、自分の母親に用があって俺の家に来たらしかった。
俺の顔を見て、引くだろうな、怖がるだろうなって思っていた。
当時の俺は、金髪で、態度も大きくて、見た目でも中身でも軽蔑されていたから。
あいつも…宮本もきっと軽蔑するだろう。
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