幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
…俺の目の前には、永遠に暗闇が広がっている。
俺は死んでしまったのか?
もう、宮本に会うことが出来ないのか?
そんな絶望の真っ只中にいる時、目の前に宮本が現れた。
声を出したいけど、出すことが出来ない。
呼びかけたいけど、呼びかけることが出来ない。
そして、宮本は俺に微笑んだまま、暗闇の中に消えて行った―――
「達也…達也ぁっ…!」
「………っ…」
俺を呼ぶ声で、俺は静かに目を覚ました。
俺の目の前には、病院と思われる真っ白な天井と、必死な顔をしている…
「父さん、母さん…」
俺がか細い声を出すと、父さんは俺をきつく抱きしめた。
「ごめんな、達也…。
父さん達は、親という存在なのに達也のことを見捨てていた。
本当にすまなかった…」
「キチンと自分のした事のけじめをつけに行ったんだよね?
えらいよ、達也。
達也に暴力を振った人達は、警察に捕まったから」
泣きそうな父さんの声と、今にも倒れそうな母さんの姿を見ると、俺の心はズキンと痛んだ。
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