幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
…アイツら、捕まったのか。
俺は少しだけ気持ちが楽になった。
と同時に、俺は無性に宮本に会いたくなった。
さっきあんな夢を見てしまった事により、早く宮本の姿を見たかった。
「で、宮本はどこ行ったんだ?」
俺の勘違いかも知れねぇけど、俺がとどめを刺される前に俺の事を呼んだのは…
紛れも無く、宮本だった。
俺が返事を待っている間にも、父さん達の顔が真剣になる。
「…どうしたんだよ」
「あのね、達也。
宮本さんは、家政婦の仕事を辞めたの」
「は…?」
母さんの言葉を聞いた瞬間、俺の頭は真っ白になった。
…辞めたという事は、宮本にはもう会えないという事なのか?
「どうしてだよ!
どうしてなんだよ!?」
俺は病院という事を忘れて、思いっきりベッドに手を打ち付ける。
打ち付けた手がジンジンと痛みを持ち始める。
だが、今はそんな事は関係なかった。
「宮本さんは、ずっと前から達也を更生させることが出来たら、家政婦を辞めるって言ってたの…」
母さんは静かに悲しい表情をした。
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