幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



「誰にも言わないでよ!」


「大丈夫だって」



たっちゃんは笑いながら言ってるけど…

正直、あの笑顔が胡散臭くてならない。


そしていつの間にか、あたし達はグラウンドに来ていた。



「じゃ、俺、着替えてくるわ」



「はーいっ…」



たっちゃんを見送った後、あたしは草取りをするために、グラウンドに向おうとした。


…んだけど。




「光里」



「い…いっちゃん?」



あたしはいっちゃんに呼び止められた。


突然話しかけられたからびっくりしたよ。

というか、こんなところ見られたら、女子全員を敵にまわしちゃうよ…!!


あたしは周りを気にしながら、いっちゃんの方を向いた。



「あのさ…青木だっけ?

お前、アイツと付き合ってんの?」



「へ……?

あたしとたっちゃんだよ?
んな訳ないじゃん!」



あたしが笑いながら言うと、いっちゃんは複雑そうな表情を浮かべていた。



「そうか、じゃーな」



そう呟くと、いっちゃんはグラウンドへと行ってしまった。




.
< 21 / 284 >

この作品をシェア

pagetop