幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
久しぶりの学校生活は時間の経過が早く、あっという間に一日の授業すべてが終わった。
「光里、今日部活ある?」
うーん、と背伸びをしながら玲があたしの元へやって来た。
あたしは笑顔で対応する。
「今日は休みだよ。
どうしたの?」
「いや…久々に光里と遊びたいなって思って」
そう言って玲がふと窓を向いた瞬間、玲の顔から笑顔が消えた。
「…玲?」
玲の様子がおかしい事に気付いたあたしは、玲の視線を追って窓を覗いてみた。
そこには…
「た…隆君?」
「なんでいるの?」
…校門に寄りかかっている、玲の元彼の隆君がいた。
あたしは何回か隆君と会った事があるから、顔くらいは分かる。
ワックスで整えた髪に、少しだけ生えてる髭。
…あの特徴的な顔は、どう見ても隆君だ。
窓の方を向いた玲はずっと固まっている。
もし、このまま玲が隆君のところに戻ったら、たっちゃんの想いはどうなるのかな…?
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