幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
☆光里side
隆君が学校に現れてから一ヶ月が経った。
高校二年生も後少しで終わるという二月上旬。
玲は隆君ときちんとけじめをつけたらしく、最近は心から笑っているように見える。
たっちゃんも、そんな玲を見て安心している様子。
玲の気持ちはまだ詳しくは聞いていないけど、二人の雰囲気を見ていると、玲はたっちゃんの事を好きになりかけている気がする。
あたしが一人でそんな事を考えていると、玲があたしに近付いてきた。
「…光里、話があるんだけど」
「玲…?」
玲の真剣な表情に戸惑いながらも、あたしは大人しく玲に着いて行き、屋上へと到着した。
…屋上。
玲が初めてあたしの前で泣いた場所。
あの時を思い出すと、未だに胸が張り裂けそうな思いになる。
「…あのね、光里」
あたしが胸に手を置いた瞬間、玲が笑顔であたしの方を向いた。
「あたし、青木君の事好きになった!」
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