幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
「はあーっ……」
グラウンドの草抜きを終えたあたしは、今度は部室の掃除をしていた。
溜め息をつきながら。
思い浮かぶのは、さっきのいっちゃんの態度。
完璧、勘違いされてるよね?
あたしとたっちゃんが付き合うとか絶対ないことなのに。
さっきのいっちゃん、微妙に怒ってたような気がした。
あたし、なんかしちゃった?
なんかしてたなら、謝らないと。
そんな考え事をしながら、暗い気持ちで部室の掃除を続けていると、他のサッカー部員が部室に入ってきた。
「あれ?もう練習終わったの…?」
あたしが驚いたように言うと、
「いや、今は休憩っすよ」
そう答えて、部員の人は自分のロッカーへと向かって行った。
…今だよね。
今がいっちゃんに謝りに行くチャンスじゃん!!
あたしは急いで部室を出た。
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