幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
★光里side
「もしもし…」
あたしは恐る恐る電話に出た。
玲が口を開くまでの間が長く、あたしの間に緊張が走る。
「…もしもし?」
電話越しで玲が泣いている。
あたしは急に不安な気持ちに襲われた。
…もしかして、ダメだった?
でも、たっちゃんは玲の事を好きなはずなのに…。
「光里、あのね…
願い、叶ったよ!!」
泣きながらあたしに報告してくれる玲。
知っていた事とは言え、あたしの目にも涙がじんわり浮かぶ。
「…おめでと!!」
嬉しすぎて、今のあたしにはこれしか言えなかった。
…玲とたっちゃんは、ついにカップルになったんだね。
「これも、光里と河村君のおかげだよ!
ありがとう!!」
「…本当におめでとう、玲!!」
あたしと玲は少し話した後、電話を切った。
…友達の幸せって、こんなに嬉しいものなんだ。
「上手くいったみたいだな」
幸せな雰囲気に包まれながら、いっちゃんも笑っていた。
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