幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
不安を胸に抱えながら教室に着くと、何故か男子も女子も、待ちきれないとでも言うようにソワソワしていた。
あたしは席に着いて、隣の席のたっちゃんに聞いてみる。
「…何かあったの?」
「隣のクラスに編入生が来るらしいんだよ。
しかも男と女の双子らしいしな」
「だからみんな落ち着きがないのかあ…」
あたしが一人で納得していると、ドア付近が騒がしくなった気がした。
聞こえてくるのは。男子の照れるような声と、女子の騒ぐような声。
あたしはたっちゃんと共に、廊下の方を見る。
そこには、お人形みたいに可愛い女の子と、雑誌から出てきたような男の子が立っていた。
「どうしたんだ?
光里に青木」
「達也君に光里、何かあった?」
あたしがそんな二人に見とれといると、いっちゃんと玲もあたし達の所に集まってきた。
「もしかして、あの人達が…」
「編入生らしいな…」
「え?また編入生来たの?」
あたしとたっちゃんの会話を聞いた玲は驚いている。
…そんな中、ただいっちゃんだけが冷静だった。
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