幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
11━LOVE BREAK━
☆光里side
佳奈ちゃんと雄太君が現れてから、二週間が経った。
佳奈ちゃんは、いつも休み時間にうちのクラスに来てはいっちゃんにベッタリしている。
そんなあたしは、家や部活でしかいっちゃんと話すことが出来ない。
学校でも話したいけど、佳奈ちゃんのせいで近付くことも出来ない。
佳奈ちゃんの目が…凄く怖い。
佳奈ちゃんも恋する女の子だから、あたしはむやみに何かを言ったりする事が出来ない。
佳奈ちゃんの気持ちも、痛い程に分かるから。
そんな弱虫なあたしは、いっちゃんが佳奈ちゃんを振り切ってくれる事を願うしか出来ない。
…あたしはいっちゃんの彼女のはずなのに。
「光里…大丈夫?」
「無理すんなよ?」
玲とたっちゃんは、元気のないあたしにいつも声をかけてくれる。
「うん…大丈夫!」
と笑顔で言ってみたりするけど…本当は大丈夫じゃない。
今すぐにでも泣きそう。
だけど、二人やいっちゃんを心配させる訳にはいかないから、あたしは作り笑顔を浮かべるしかないんだ。
…そして、雄太君とはあの日以来話していない。
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