幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
★依知side
部活が終わってから、俺は光里と一緒に帰った。
光里と一緒に居れることがこんなにも幸せだなんて、俺は改めて思い知らされた。
昨日、俺がムカついてた理由なんか、光里には死んでも言えねえ。
―――俺が青木に嫉妬してた、だなんて。
俺は溜め息をこぼすと、光里が心配そうに俺を見てきた。
「いっちゃん、
朝からそんなんだと、幸せ逃げちゃうよ?」
「そうだな、悪い」
一日っていうのは早い。
時は過ぎて、もう新しい朝を迎えているのだから。
今、俺は光里と一緒に登校している。
だけど、それも校門に近づくまで。
どうやら光里は、俺と一緒にいるところを見られたくないらしい。
その理由がよく分かんねえけど。
校門に近くなった所で光里と別れて、俺は速足で教室に向かった。
そして、教室のドアを開けた瞬間―――
―――ガラッ…
「河村君、これ受け取ってください!」
「かっこいいーっ!!」
「キャーっ!!」
たくさんの悲鳴に近い叫び声がした。
…なんだよ、これは。
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