幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
☆光里side
―――――ピピピピピピピピ…
うるさく目覚まし時計が鳴り出す。
「………っ…」
あたしは目を擦りながら目覚まし時計を急いで止めた。
いつもなら、ウキウキ気分で学校に行く準備をしてるはず。
いっちゃん、玲、たっちゃん、サッカー部のみんな、
あたしの大好きな人達が集まる学校へ。
だけど、最近はそういう風にはなれない。
…佳奈ちゃんと雄太君が現れてからは。
佳奈ちゃんは、あたしといっちゃんの仲を壊したがってる。
自分の好きな人を手に入れたいって頑張っている…。
そして雄太君の気持ちが分からない。
あの日、あたしに言ってきた「お前の事、気に入ったわ」って言葉。
明らかに、雄太君もあたしといっちゃんの仲を壊そうとしているのが分かる。
…そんなに、あたしの幸せを奪いたい?
ずっとこんな事を考えていると、気分が沈んでいくのも当たり前だ。
「学校休もうかな…」
あたしが口を開いた瞬間、いきなり部屋のドアが開いた。
「いっちゃんっ…!?」
ドアの所にいたのは、制服に着替えて準備バッチリないっちゃんだった。
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