幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
「はっ…?
意味分かんないんだけど」
いきなり怒鳴られた事に驚きながらも、あたしは雄太君を睨み付けた。
雄太君と話すのもかなり久しぶりという事で、あたしの中で警戒心が生まれる。
「お前が、依知の事を思う気持ちはそんなモンだったのか?」
あたしの心の中がドクン…と波を打つ。
雄太君の視線に耐えられなくなり、あたしはそっと俯いた。
「…関係ないじゃん、雄太君には」
…あたしが、どういう状況に置かれているか知らないくせに。
そんな弱気なあたしを見て、雄太君は申し訳なさそうに口を開いた。
「…佳奈の言った事は…全部嘘だから」
「…え?」
あたしの頭はパンク寸前。
だって…
「…あたしも最初は嘘だと思った。
だけど、いっちゃんの家族の事とか、佳奈ちゃんのお爺さんが社長だとか、色々言われたから、よく分かんなくなって―――」
あの時の佳奈ちゃんは、明らかに真剣な目をしていた。
…あんな顔を見たら、嘘だって思えなくなるよ―――
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