幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
「佳奈に全部吐き出させた。
そしたらさ、かなりの情報が出てきた訳。
依知の婚約者と嘘をついた事も、
お前と依知が別れた事も、
依知が今日、お前の家を出て行く事全部。
俺達のジジイは確かに社長で、依知のお父さんもそこに勤めてる。
だけど、大きなミスを犯した事もないし、依知との婚約を認めた覚えもないと言ってた。
俺の妹の我が儘に巻き込んでしまって、本当にすまなかった…!」
雄太君は全てのからくりを明かすと、あたしに向かって土下座をしてきた。
「ちょっと…雄太君っ!?」
突然の事に驚いたあたしは、雄太君を急いで起こす。
それでも、雄太君は後悔の色でいっぱいだった。
「あたしは全然怒ってないよ?
いけなかったのは、あたしがしっかりしていなかったからだし。
あたし達、別れてしまったけど…今の話を聞いて、もう一度いっちゃんと向き合ってみる事にした。
遅いかもしれないけど…「別れたくない、出て行かないで」って思っている事、伝えてみるよ!」
あたしの言葉に、雄太君はホッとした様子だった。
「頑張れよ!」
「色々ありがとうね、雄太君!」
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