幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



あたしは雄太君に別れを告げると、急いで走り出す。



ケータイの時間を確認すると、今は十一時。

いっちゃんが家を出て行くのは、十二時半。



まだ引き止めるには間に合う。



あたしは今までにないくらいのスピードを出して、家へと急いだ。



…お願い、いっちゃん行かないで…!!



我が儘で自己中なあたしでゴメンね。



別れを告げたのは…あたし。

引き止めるのも…あたし。



振り回すのもいい加減にしてほしいって思うよね?



…でも、あたしはいっちゃんがいないとダメなんだよ。


いっちゃんのいない生活は…おもしろくない。

いっちゃんがいないと、あたしの人生とは言えないんだよ。



そんな想いを抱えながら、あたしは玄関のドアを勢いよく開けた。




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