幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



「いっちゃん、遅れるよ…!!」



「ワリーな」



いつもの朝にいつもの光景。


あたしはいつもの会話を繰り返していた。



結局、また付き合い出したあたし達。

いっちゃんは、あたしの家から出て行かない事になった。



お互いの仲も元通りになって、すべて疑問解決!

…って訳ではないんですよね、コレが。



「いっちゃん…。

あの事なんだけど、教室に着いたら呼び出してね?」



「分かってるって。

屋上に呼び出せばいいんだろ?」



あたし達がこんな会話を繰り広げていると、後ろから聞きなれた声がした。



「河村と光里、おはよう」



「二人とも朝からラブラブだね」



あたしといっちゃんが同時に後ろを振り返ると、手を繋いでいるたっちゃんと玲がいた。




「そっちの方がラブラブだと思うんだけど…」



あたしがそう呟いた瞬間、いっちゃんはそっとあたしの右手を繋ぐ。

ビックリしたあたしは、口をパクパクさせた。



「そちらの方々もなかなかやるじゃん?」



玲の冷やかしに顔が赤くなるのを感じた。




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