幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
02━LOVE SIGN━
☆光里side
「ということで、明日から夏休みだ。
元気に過ごせよ、解散!!」
担任の声を聞いた生徒達が、一気に騒がしくなる。
「やった、玲!やっと夏休みだっ!!」
「あらあら、そんなにうれしそうにして。
やっぱ光里はお子ちゃまだね」
あたしの目の前にいる玲は、あたしの頭をグシャグシャを撫でてきた。
…あたし、お子ちゃまじゃないっ…!!
悔しい気持ちになりながらも、玲とのおしゃべりを続ける。
「というか、夏休みの予定決まってる?」
「今のところは、隆とデートしか決まってないかな?」
玲が幸せそうに微笑んだ。
隆とは、玲より二つ年上の彼氏さん。
「いいなあ…、彼氏いてさ。
あたしは部活漬けだよ」
「それもいいんじゃない?」
玲はそう言い残すと、カバンを持って帰っていった。
あたしはこれからまだ部活がある。
なんか憂鬱だなあ。
あたしも、夏休みに何かないかな…?
「おい、光里!!」
振り返ると、たっちゃんがあたしを手招きして呼んでいた。
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