幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
ドアを開けると、何やらカバンを持ったいっちゃんがいた。
「どしたの、いっちゃん」
「…って、まだお前着替えてねえじゃん」
「着替えるって?」
あたしが頭にハテナマークを浮かべていると、いっちゃんが呆れた表情で溜め息をついた。
「さっきの青木の話聞いてなかったのかよ。
水着に着替えて、玄関前に集合だってよ」
…この施設に感動しすぎて、話聞いてませんでした。
あたしは、急いで水着を取りにカバンをあさりに行った。
「いっちゃん!
あたし着替えるから部屋から出て行って!!」
「は?
今から光里の着替える姿を見学しようと思ったのに」
「ばば…バカっ……!!」
あたしはいっちゃんの背中を精一杯押した。
そんなあたしを見たいっちゃんは笑い出す。
「嘘だし。
俺、先に玄関行っとくから」
そう言っていっちゃんはあたしの部屋から出ていった。
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