幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



いっちゃんを追い出した後、あたしは急いで水着に着替えた。

そして、その上からパーカーを羽織って外に出た。



ちなみにあたし、ビキニです……。

いっちゃんが喜びそうだな…。



部屋を出たあたしは、急いで玄関へ向かった。

玄関に着くと、部員のみんなはもう揃っていた。



「遅れてごめん、みんな!」



「しょうがねーよ。

女の子は準備に時間かかるもんな」



たっちゃん、ほんとあたしに対して優しいな。

いっちゃんとは大違いだ。



「で、今からどこ行くの?」



「近くの海だよ」



だから水着に着替えろって言ったのかあ。

たっちゃんの言葉に納得納得。



でも、なんで合宿なのに海なの?

サッカーやらないの?



「今回はサッカーなんかやらねーよ」



「え?

あたし今言葉に出してた?」



たっちゃんはあたしの考えを読み取ったらしい。

でも、サッカーやらないって、合宿って言えるの?それ……。



「言えるだろ!」



たっちゃんはまたしても、あたしの考えてることが分かってしまったらしかった。




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