幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
いっちゃんの部屋を探すこと約数分。
あたしはいっちゃん達の部屋の前に来ていた。
この別荘広すぎでしょ。
部屋同士を行き来するのに時間がかかるなんて。
あたしはいっちゃんの部屋のドアをノックしようとした。
「………ん?」
なんだろう。
中から話し声が聞こえてくる。
あたしはドアが少しだけ開いていることに気が付いた。
少し罪悪感がありながらも、あたしはドアの隙間からそっと中を覗いてみた。
「いっちゃんと、女の人…?」
何やら、いっちゃんは知らない女の人と話していた。
というか、言い争いしてる?
女の人は必死にいっちゃんに言い寄っている。
あたしの耳にまではっきりと女の人の叫び声が聞こえてきた。
「あたし、あなたのことが好きだって何度も言ってるでしょ?」
………え?
いっちゃん、告白されてる?
「だから、何度も言ってるだろ。
俺はもうお前と付き合ったりしない!」
その言葉を聞いた瞬間、あたしの頭は真っ白になった。
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