幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
「う…ん……?」
あたしは目をゆっくりと開いた。
ここは…あたしの部屋だ。
あたしはトイレから出た後、自分の部屋に戻っていた。
あんな泣き腫らした顔で、みんなの前で上手く振る舞えないと思ったから。
だから、体調が悪いから海には行かない、とたっちゃんにメールを送っていた。
ふと、ベッドの近くにある鏡が目に入った。
あたしの目は、ひどく腫れていた。
部屋で休んでいて正確だったのかもしれない。
そして、一人部屋のありがたさを改めて実感していた。
たっちゃん、ありがと。
そう感じていたその時、突然ドアのノック音が聞こえてきた。
…どうしよう。
こんな目じゃ、誰にも会えないよ。
「光里、いるか?」
声の主はたっちゃんだった。
声の質からして、たぶん心配してくれている。
次の瞬間、何故かあたしはドアを開けてしまっていた。
.